テニスコート表面の材質のことを「サーフェス」と呼びます。
サーフェスの種類は、「ハードコート」、「クレーコート(アンツーカーコート)」、「砂入り人工芝コート(オムニコート)」、「カーペットコート」、「グラスコート」などがあります。
各サーフェスの特徴は、おおよそ以下のようになります。
項目 | ハード | クレー | オムニ | カーペット | グラス |
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球速 | 速い | 遅い | 遅い | 速い | 非常に速い |
バウンド | 非常に高い | 高い | 低い | 低い | 低い |
足への負担 | 大きい | 少ない | 普通 | 普通 | 少ない |
セメントやアスファルトの上に、化学樹脂がコーティングされているコートです。維持管理に手間がかからないため、世界中で最も普及しています。
ボールのバウンドが高く弾みやすく、バウンド後の球速も速くなります。アスファルトのように固いので、足への負担も大きいです。
グランドスラム(テニス4大大会)では、「全豪オープン」、「全米オープン」で使用されています。
土でできたコートです。中でもレンガを砕いて作った粉が使われたコートを、アンツーカーコートと呼びます。
ボールのバウンドは弾みやすく、球速は遅くなります。土なので、踏み込みで足がスライドしやすいですが、柔らかいので、足への負担は少ないです。また、土に足跡などが残るので、ボールのバウンドがイレギュラーしやすいです。
グランドスラム(テニス4大大会)では、「全仏オープン」でアンツーカーコートが使用されています。
人工芝の上に、細かい砂が撒かれたコートです。雨が降ってもすぐに乾くため、雨の多い日本で広く普及しています。
ボールのバウンドはやや低く、球速もあまり速くありません。足への負担は、ハードコートよりも低く、クレーコートよりも高いといったところです。
絨毯のような素材を敷き詰めたコートです。主に屋内のコートで使われています。
カーペットでボールが反発しにくく滑るため、ボールのバウンドは低く、球速は速くなります。足への負担は、オムニコートと同様ですが、ソールがカーペットに引っかかってしまうことがあるので、注意が必要です。