硬式テニス初心者のラケット選びのポイントは、「フェイス面積の大きい」、「ラケット重量の軽い」ラケットを選ぶことです。
テニス初心者がはじめに練習すべきことは、まずはしっかりラケットを振り、ボールに当て、ボールを前に飛ばしネットを越える(相手コートに返す)ということです。フェイス面積の大きいラケットの場合、ラケットがボールに当たりやすく、ラケットのスイートスポットも広くて力も伝わりやすいので、ボールが前に飛びやすくなります。また、ラケット重量の軽いラケットの方が、重たいラケットよりもスイング時にラケットを振り抜きやすくなります。
そのため、テニス初心者には「フェイス面積の大きい」、「ラケット重量の軽い」ラケットをおすすめします。これは、力のない女性の方にも同じことが言えます。そして、しっかりとスイングができるようになり、中級者になっていくに従って、フェイス面積の小さい、ラケット重量の重いラケットに変えていきます。これは、コントロール性を高め、速くて重いボールに打ち負けにくくするためです。
なお、グリップサイズについては、実際にラケットを握ってみた方がよいでしょう。グリップを握ったときに、親指の付け根と中指、薬指の間に反対の手の人差し指が一本入るぐらいが適正となります。
ラケットの握り部分。
グリップの端。
ラケットの先端部分。
ラケットの打球面。
フェイスとグリップの間の部分。
フェイスからスロートまでの部分。
フェイス面積が大きければ、パワーが大きくボールが飛びやすい分、コントロール性は低くなります。逆に、小さければ、パワーは小さいものの、コントロール性は高まります。
テニス初心者は、ボールを当てやすく前に飛ばしやすい100平方インチ以上のラケットをおすすめします。
項目 | 大きい | ⇔ | 小さい |
---|---|---|---|
特徴 | パワー:大 コントロール:低 | - | パワー:小 コントロール:高 |
サイズ目安 | 110平方インチ | 100平方インチ | 90平方インチ |
フレームの厚さは、フレームの面積と同様に、厚ければパワーが大きくボールが飛びやすい分、コントロール性は低くなり、薄ければパワーは小さいものの、コントロール性は高まります。
テニス初心者は、フレームの厚さが中間ぐらいの25mm前後のラケットが扱いやすいと思います。
項目 | 厚い | ⇔ | 薄い |
---|---|---|---|
特徴 | パワー:大 コントロール:低 | - | パワー:小 コントロール:高 |
サイズ目安 | 30mm | 25mm | 20mm |
ラケットの重量は、重ければ重くて早いボールにも打ち負けにくく、ボールがブレにくくなり、打ち返しやすくなります。逆に、軽ければスイングをしやすく、ラケットを振り抜きやすい分、打ち負けしやすく、ボールがブレやすくなります。
テニス初心者は、男性・女性や個人によっても変わってきますが、軽いラケットをおすすめします。
また、ラケットの重心が先の方にあるのか、手前の方にあるのかによって、ラケットを振ったスイング時のスイングウェイトが変わってきます。そのため、ラケットを選ぶ時には重さの数値だけを見るのではなくて、実際に振ってみることをおすすめします。
項目 | 重い | ⇔ | 軽い |
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特徴 | 打ち負けしにくい ボールがブレにくい | - | 振り抜きやすい ボールがブレやすい |
重さ目安(男性) | 310g | 290g | 270g |
重さ目安(女性) | 290g | 270g | 250g |
グリップサイズは、日本ではG1~G4まで展開されていることが多いです。グリップサイズの表記はインチで、「4 1/8」のように表記され、グリップサイズが1つ上がるごとに3mmグリップの円周が長くなります。
グリップサイズは、太ければグリップを固定しやすく、ストロークが打ちやすくなります。逆に、細ければ手首を動かしやすいので、サーブやスマッシュが打ちやすくなります。
グリップサイズの適正は、グリップを握ったときに、親指の付け根と中指、薬指の間に反対の手の人差し指が一本入るぐらいです。男性・女性や個人によっても変わってきますので、ラケットを選ぶ時には実際に握ってみることをおすすめします。
項目 | 太い | ⇔ | 細い |
---|---|---|---|
特徴 | グリップを固定しやすい ストロークが打ちやすい | - | 手首を動かしやすい サーブやスマッシュが打ちやすい |
サイズ目安(男性) | G2、G3 | ||
サイズ目安(女性) | G1、G2 |